2008年10月01日
続・宝石の真と偽

昨日の続き・・・
で、今回ルビーについて思う事
ここ数年『無処理』の天然ルビーが
この業界ではもてはやされている感があります
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『無処理』って?と思った方へ
現在流通している天然ルビーの9割以上が
色味の改変のため(要するにキレイな赤を出すため)
本来ならルビーとは言い難い色のものを
加熱処理を施し、ルビーの赤にしています。
大手の鑑別機関などで鑑別書を発行してもらうと
「天然ルビーは一般に加熱処理が行われています・・云々」
といった説明があったりするのが現状です。
「無処理」の鑑別書を発行してもらおうとすると
また別途鑑別費用がかかり
しかも説明には「加熱処理の痕跡は認められません・・・云々」
といった、確実に「無処理」です!と言い切ってないものしか
発行されません(だからと言って無処理では無いということでも無いんですが)
という具合に、大手の鑑別機関でも
100%を言い切れないくらい
加熱処理とはポピュラーであるのです
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一般の消費者が手にとる機会は
まだまだ少ないと思いますが
大きな仕入れ会などでは
数多くの業者さんたちが
『無処理』を謳っています
まぁそれはそれでいいんですが
実はここに大きな落とし穴があるのです
この加熱処理というのは本当に日々進化し
この10年で無処理のように見せかけた
『低温加熱処理』なる技も編み出されています
そんでもって、本題に戻るのですが
その仕入れ会などでたくさん出ている
『無処理』ルビー
・・・・本当??
って事なんです
なぜか??
だって、その業者さんたちも
鉱山で買い付けに行ったときに
「こいつぁ無処理だぜ、ダンナ!買っときな!!」
ってぐあい(妄想です)で仕入れてきてるわけで
とりあえず、その言葉を信じて仕入れてきたものを
一応鑑別機関に出して先ほどの
「加熱処理の痕跡は見当たりません」と
お墨付きをもらているのです
・・・・で本当??
と思うわけです
詳細は割愛させていただきますが
「無処理」ルビーというものは
原石がきれいだから処理する必要がないから
「無処理」なわけで
なぜ、9割が加熱処理をされているかというと
その9割が加熱処理をしないと
きれいではないからなわけで
なんか、北の国からのじゅんくんのような口調になってしまいましたが
それくらい、加熱処理をしなくてもきれいな
ルビーの原石というものは採れないわけで
ということは、そこに並んでいる
大量の「無処理」ルビーは???ということになるわけです
で、もし、私がこれを仕入れて
「無処理」の天然ルビーですよ
と言ってお客様に販売し、実は無処理でなかったら?
これは偽物の「天然無処理ルビー」となるわけです
このとき、責任は?
卸元なのでしょうか??
現地の業者さんなんでしょうか???
「だって卸屋さんが無処理って言ったもん!」
が通じるのでしょうか?
やはり、最終的には
私たち小売店だと思ってます
ということで、最近ますます宝石が分からなくなってきましたorz
とりあえず私ができることといえば
信用できる人から信用できる物を仕入れることぐらいですね
お客様に嘘はつきたくないので・・・
魔裟斗と佐藤の試合すげぇ!
Posted by bu-cho-o at 22:24│Comments(6)
│jewelry
この記事へのコメント
桃太郎侍もビックリのブログですね~
ひっと~つ!天然ルビーの希少価値の繁用
ふった~つ!熱処理三昧・・・。
みっつ!嘘は見抜くよ桃太郎!
斬!!!
と言う感じの迫力ですかね?
ひっと~つ!天然ルビーの希少価値の繁用
ふった~つ!熱処理三昧・・・。
みっつ!嘘は見抜くよ桃太郎!
斬!!!
と言う感じの迫力ですかね?
Posted by みつい at 2008年10月01日 23:50
☆みついさん
見抜けぬ私はやられキャラってとこでしょうか?
いやー、正直皆さんわかって仕入れてんのかなーって思って
私はまだまだルーペだけでは自身もてないってだけです・・・
見抜けぬ私はやられキャラってとこでしょうか?
いやー、正直皆さんわかって仕入れてんのかなーって思って
私はまだまだルーペだけでは自身もてないってだけです・・・
Posted by bu-cho-o at 2008年10月02日 15:35
はじめまして。
いつも拝見しているんですが、初めてコメントさせて頂きます。
同じジュエリーを商う者として、確かにとても難しい問題ですね。
しかし、こういったことを我々ジュエリーを扱う者一人ひとりが
根本からじっくりと考え、その上で、
『ジュエリーを持つ意味、身に着ける意味、残していく意味』
をお客様に伝えることが出来なければいけませんよね。
今ほど「我々の存在の意義」自体が問われている時代はないと思います。
難しい時代ですが、お互い、高い志を持って頑張って行きたいものですね。
いつも拝見しているんですが、初めてコメントさせて頂きます。
同じジュエリーを商う者として、確かにとても難しい問題ですね。
しかし、こういったことを我々ジュエリーを扱う者一人ひとりが
根本からじっくりと考え、その上で、
『ジュエリーを持つ意味、身に着ける意味、残していく意味』
をお客様に伝えることが出来なければいけませんよね。
今ほど「我々の存在の意義」自体が問われている時代はないと思います。
難しい時代ですが、お互い、高い志を持って頑張って行きたいものですね。
Posted by Y.N at 2008年10月03日 13:23
☆Y.Nさん
はじめまして。
コメントありがとうございます
いつも、悶々と思ってた事を
ツラツラと書いてしまいまして
読みにくかったかもしれませんが
Y.Nさんがおっしゃる通り
一人一人が責任もって
やっていくしか無いですよね
はじめまして。
コメントありがとうございます
いつも、悶々と思ってた事を
ツラツラと書いてしまいまして
読みにくかったかもしれませんが
Y.Nさんがおっしゃる通り
一人一人が責任もって
やっていくしか無いですよね
Posted by bu-cho-o
at 2008年10月03日 16:21

レス、ありがとうございます。
まだ直接お会いした事はありませんが、
いずれ近いうちにどこかでお会いできるんじゃないかな?
と勝手に思っております。
なんせ共通の知人がとても多いようなので・・・
(Mor○’sさんとか廣○さんとかこた○やさんとか・・・笑)
その時は色々こういったことでお話できればと思います。
まだ直接お会いした事はありませんが、
いずれ近いうちにどこかでお会いできるんじゃないかな?
と勝手に思っております。
なんせ共通の知人がとても多いようなので・・・
(Mor○’sさんとか廣○さんとかこた○やさんとか・・・笑)
その時は色々こういったことでお話できればと思います。
Posted by Y.N at 2008年10月04日 09:07
★Y.Nさん
おっと、確かに共通の知人が沢山ですね
ほんと、色々とお話できればと思います!
おっと、確かに共通の知人が沢山ですね
ほんと、色々とお話できればと思います!
Posted by bu-cho-o at 2008年10月05日 17:02